英国ボーディングスクール受験生の夏休み|読書とおすすめ洋書10選
2026.07.30
英国ボーディングスクール受験生の夏休み|読書とおすすめ洋書10選
監修:ケイト・ケネンティ(スクール・アドバイス・サービス)
秋に英国ボーディングスクールの入学試験を控えているお子さまにとって、夏休みは学力を伸ばすだけでなく、自信をつけるための大切な準備期間です。とはいえ、日本でよく見られるような「毎日何時間も机に向かい、分刻みで勉強を続ける」という受験スタイルは、英国ボーディングスクール受験では必ずしも必要ではありません。ピッパズ・ガーディアンズ代表のベン・ヒューズも、保護者の皆さまにいつもお伝えしているように、過度な詰め込み学習は、逆効果になってしまうことも少なくありません。
大切なのは、毎日無理なく学習を続けることです。夏休みの間は、1日1〜2時間程度を目安に、英語や算数・数学、読書などに取り組み、学習習慣を維持しておくことをおすすめしています。その積み重ねが、秋の入学試験への大きな自信につながります。
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この夏に取り組んでおきたいこと
- 英語で読書をする習慣をつける
- 分かりやすく、正確な英文を書く練習をする
- 算数・数学の重要単元を復習する
- 入学試験や面接の形式に慣れておく
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志望校から過去問題や受験ガイドが提供されている場合は、夏休み中に一度目を通しておくと、本番のイメージがつかみやすくなるでしょう。
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夏休みだからこそ、英国の子どもたちが読む本に触れてみる
まとまった時間が取れる夏休みは、読書を楽しむ絶好の機会でもあります。「英語力を上げるために、夏休みにどのような勉強をしたらよいのか?」という質問を多くのご家族から受けますが、このご質問に関しても、読書をご提案しています。
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イギリスで「読書」は単なる国語の勉強ではありません。読解力や語彙力を養うだけでなく、思考力や想像力、他者への共感力を育てる大切な学びとして位置づけられています。ピッパズ・ガーディアンズでは、これまで数多くの英国ボーディングスクールから推薦図書リスト(Book List)を入手してきました。セブノークス・スクール、チェルトナム・カレッジ、カルフォード・スクール、チャーターハウス・スクール、アッピンガム・スクールなど、その数は20校近くとなります。
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今回、それら膨大なリストを比較・分析し、多くの学校で共通して推薦されている作品だけを厳選しました。ここでご紹介するのは、「一校だけが薦めている本」ではなく、多くの英国ボーディングスクールが子どもたちに読んでほしいと考えている名作です。英国の子どもたちが長年親しみ、読み継いできた作品を、ぜひこの夏、お子さまと一緒に楽しんでみてください。
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英国ボーディングスクールが薦める名作10選
【8〜12歳】
Charlotte’s Web
by E. B. White
小さな子ブタのウィルバーは、自分が将来食用にされる運命だと知ります。そんな彼を救おうとするのは、賢いクモのシャーロット。巣に「Some Pig(すばらしいブタ)」などの言葉を織り込み、ウィルバーの価値を人々に伝えていきます。友情や命の尊さを描いた児童文学の名作であり、どのボーディングも推薦する必読書です
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【8〜12歳】
The Wind in the Willows
by Kenneth Grahame
春の日、モグラは川辺でネズミと出会い、アナグマや冒険好きのヒキガエルとともにさまざまな出来事を経験します。英国の自然やユーモアにあふれた、英国児童文学を代表する作品です。こちらは岩波少年文庫から日本語版も出ています。お子さまの英語力によっては、日本語でも読むことで理解度が深まります
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【9〜13歳】
Murder Most Unladylike
by Robin Stevens
1930年代の英国ボーディングスクールが舞台。少女デイジーとヘイゼルは「秘密探偵クラブ」を結成し、学校内で起きた事件の真相を追います。英国らしい寄宿学校の雰囲気も楽しめる人気シリーズです
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【10〜13歳】
Wonder
by R. J. Palacio
生まれつき顔に障がいのあるオーガストは、初めて学校生活を始めます。家族や友人との交流を通して成長していく姿を描いた感動作で、多様性や思いやりについて考えさせられる一冊です。こちらは英語の授業で教材として使われることも多い本となります
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▲オールド・バッケナム・ホールの教室で
【11〜15歳】
A Monster Calls
by Patrick Ness
病気の母を支える13歳の少年コナーの前に、巨大な怪物が現れます。怪物が語る物語を通して、少年が悲しみや恐れと向き合い、心の成長を遂げていく作品です
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【12〜16歳】
The Boy in the Striped Pyjamas
by John Boyne
第二次世界大戦中、9歳の少年ブルーノは引っ越し先でフェンス越しに同年代の少年と出会います。子どもの純粋な視点から、戦争や差別の悲劇を描いた世界的ベストセラーです。こちらもイギリスの私立校では小学校高学年の英語の授業でよく使われる書籍となります
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【13〜16歳】
Noughts and Crosses
by Malorie Blackman
人種差別の構造が現実とは逆転した架空の社会が舞台。支配階級である黒人「Crosses」と、差別される白人「Noughts」が存在し、それぞれの家庭に育った少女セフィと少年キャラムの友情と恋愛を描いた作品です
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【13〜17歳】
The Book Thief
by Markus Zusak
ナチス・ドイツを舞台に、本と出会った少女リーゼルの成長を描いた作品。戦争の中でも希望や人間の優しさを失わない姿が、多くの読者の心を動かし続けています
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【15歳以上】
Rebecca
by Daphne du Maurier
名門邸宅マンダレイを舞台に、亡き前妻レベッカの影に苦しむ若い妻の心理を描いたゴシック小説の傑作。英国文学を代表する名作として現在も高い人気を誇ります
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【16歳以上】
Brave New World
by Aldous Huxley
人間が人工的に生み出され、階級や幸福までも管理される未来社会を描いたディストピア小説。自由とは何か、人間らしさとは何かを問いかける20世紀文学の金字塔です
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本の購入は丸善・丸の内本店が便利です!
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4階の洋書売り場は「ロンドンの本屋さん」を意識し、バリエーション豊かな子ども向けの書籍が揃っています。ぜひ訪れてみてください。▶︎丸善・丸の内本店の店舗情報はこちらから
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おわりに
イギリスボーディングスクールの入学試験は、単に知識量を競う試験ではありません。日頃から本を読み、自身の考えを言葉にし、さまざまな価値観に触れてきた経験が、エッセイや面接、英語力のすべてにつながっていきます。
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この夏は、毎日少しずつ学習を続けながら、英国の子どもたちが読み継いできた名作にも触れてみてください。その積み重ねが、秋の入学試験だけでなく、英国での学校生活そのものをより豊かなものにしてくれるはずです。