【2026年 学校訪問記】ラドリー・カレッジ
2026.05.28
学校紹介イギリスのボーディングスクールというと、伝統的な男子校を思い浮かべる方も多いかもしれません。ですが、昨今の時代の流れを受けて、多くの男子校が女子の受け入れを進めており、今では完全なる男子校のボーディングスクールは、全英でも3校のみとなりました。その1校であるラドリー・カレッジをご紹介します。
ラドリー・カレッジは2025年、2026年と連続で弊社主催の「ブリティッシュ・ボーディングスクール・フェア」に参加しており、入試審査部の部長、ソフィー・ラングデール氏が来日しています。こちらは学校から提供された公式情報と弊社スタッフによる学校訪問の情報となります。
Radley College | ラドリー・カレッジ

@Radley College
学校の全体の特徴
ラドリー・カレッジは、オックスフォード近郊に位置する1847年創立の男子フルボーディングスクールです。約800エーカーという広大な敷地を有し、英国らしい伝統と最先端の教育環境を兼ね備えています。「真理を探究し、美を尊び、卓越を追求する」という理念のもと、学問だけでなく人格形成や共同体意識を重視している点が大きな特徴です。生徒数は約770名で、全員が寮生活を送る「フルボーディング」の学校です。チャペル礼拝や教員との交流を通じて強いコミュニティ文化が育まれており、卒業後も続く人間関係を形成できる学校として知られています。世界トップ大学への進学実績も高く、イギリスの伝統校らしい知性と教養を育てる環境が整っています。
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STEM教育
ラドリー・カレッジのSTEM教育は全英でも有数の強さを誇っています。広大なキャンパスにはデザイン・エンジニアリングのためのスタジオ、天文台、自然教育センターなど専門の施設があり、座学だけでなく探究型学習を重視しています。さらに、世界大会に3年連続出場しているVEX Roboticsチームの存在は、実践的なエンジニアリング(工学)教育レベルの高さを象徴しています。年間80回以上開催される外部講師による講演会では、生化学、政治、歴史、経済など幅広いテーマが扱われ、生徒の知的好奇心を刺激しています。理系進学志向の強い生徒にとって、英国トップレベルの学習環境が整った学校と言えます。

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スポーツ
スポーツはラドリー・カレッジの中核を形成する活動です。年間を通して20種類以上のスポーツが行われ、秋はラグビー、冬はホッケーとボート、夏はクリケットとボートが主要競技となります。学校専用のボートハウスや最先端の屋内ローイングタンクを備えており、ボート競技は全国レベルの強豪として知られています。2025年にはNational Schools Regattaで金メダル2個を獲得し、ヘンリー・ロイヤル・レガッタでも準優勝を果たしました。また、ゴルフコース、25m温水プール、全天候型ホッケーピッチ、リアルテニスコートなど施設面も圧倒されるほどの充実さです。スポーツを通じて、規律、協調性、精神力を養う文化が学校全体に根付いています。

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音楽
音楽教育はラドリー・カレッジの大きな魅力のひとつです。2025年に完成した新しい音楽棟には、最先端の演奏・録音・練習設備が導入され、音楽教育への学校の本気度がうかがえます。学校にはシンフォニー・オーケストラを中心に、ストリング・オーケストラ、ブラスアンサンブル、ビッグバンドなど多彩な団体が存在し、生徒はクラシック音楽にとどまらず、幅広いジャンルの音楽に触れることができます。さらに、オルガンやバグパイプなど英国伝統文化に根差した珍しい楽器レッスンも提供されています。全国室内楽コンクール「Pro Corda」ではラドリー・カレッジのギター四重奏とサクソフォン四重奏がファイナリストに選出されるなど、高い実績を誇っています。

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演劇
ラドリー・カレッジでは演劇教育も活発です。毎年4つの大きな舞台作品が上演され、生徒たちは俳優、演出、舞台制作など多様な役割に携わります。代表的な作品にはミュージカル『レ・ミゼラブル』があり、この公演はNational School Theatre Awardsの「Best Musical」にノミネートされました。また、13名の生徒がNational Youth Theatreに選抜されるなど、外部機関からも高い評価を受けています。演劇活動は単なる課外活動ではなく、自己表現力、協働性、プレゼンテーション能力を育てる教育の一環として位置付けられています。英国伝統校らしい文化教育の厚みを感じられる分野です。

その他の特徴的な活動
ラドリー・カレッジでは、学業やスポーツ以外にも非常に幅広い知的活動が展開されています。特にディベート活動は全国トップレベルで、2025年にはEnglish-Speaking Union Schools’ Mace Competitionで全国優勝を果たし、2年連続チャンピオンとなりました。また、ロボティクス分野でも高い実績を持ち、VEX Robotics世界大会に3年連続出場。2024年には英国チーム最高順位を記録しています。さらに年間80回以上の外部講師講演会が開催され、生化学、難民問題、古代ローマ、資産運用など幅広いテーマについて学ぶ機会があります。単なる試験勉強ではなく、「知的好奇心を育てる教育」が学校文化として深く根付いている点が、ラドリー・カレッジの大きな魅力です。
語学のサポート
ラドリー・カレッジでは留学生のためのEAL(English as an Additional Language) を提供しており、グループ授業と個別指導の両方に対応しています。少人数型のサポート体制により、国際生徒が英国教育へ適応できるよう配慮されています。
寮生活について
ラドリー・カレッジは「フルボーディング制」を採用しており、生徒全員が11の寮に所属します。週末も100%の生徒が学校に残るため、非常に一体感の強いコミュニティが形成されています。食事は全生徒が中央ダイニングホールで共に取り、日常生活の中で自然と交流が深まる環境です。週末にはスポーツ施設、図書館、音楽学校、デザインセンターなど多くの施設が開放され、生徒たちは自由時間も充実して過ごします。また、チャペル礼拝や“Cocoas”と呼ばれる教員との交流は、英国伝統校ならではの温かな人間関係を生み出しています。

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募集要項・試験・面接内容
【ラドリー・カレッジの主な入学タイミングと募集人数】
13+(Year 9)
約150名募集
14+(Year 10)
若干名募集(空席がある年のみ募集)
16+(Year 12 / Sixth Form)
約15〜20名募集
【試験内容】
13+(Year 9)
- ISEB Common Pre-Test
- 数学
- 英語
- 認知テスト(Verbal / Non-Verbal Reasoningを含む)
- 学校からの推薦書
- 面接
14+(Year 10)
- 学力試験
- 学校からの推薦書
- 面接
16+(Year 12)
- 志望A Level科目に関連する学力試験
- 成績表
- 学校からの推薦書
- 面接
【面接】
面接では、生徒個人の性格や興味関心、人間性を重視しています。ラドリー・カレッジはアカデミックな学校ですが、試験の点数だけで合否を判断していません。
学校側は、
- 「その生徒が学校コミュニティに何をもたらすか」
- 「寮生活の中でどのように成長できるか」
- 「学校生活を積極的に楽しめるか」
を重視しています。
スポーツ、音楽、演劇、ディベートなど、多様な活動に前向きに参加できる姿勢も高く評価されます。面談はシニアスタッフとの個別形式で行われ、知的好奇心やコミュニケーション力、自立心も重要な評価ポイントとなります。
求める生徒像
どのような生徒を求めるのかをラドリー・カレッジのDirector of Admissions and Communications(入試審査部部長兼コミュニケーション部部長) Sophie Langdale(ソフィー・ラングデール氏)に伺いました。
「ラドリー・カレッジが求めているのは、親切で、才能があり、意欲的な男子生徒です。学校は志願者の学力レベルに沿って選抜する学校ですが、単なる成績だけで生徒を判断しているわけではありません。むしろ、学校生活のあらゆる機会を積極的に活用し、コミュニティに貢献できる人物であるかが重視されています。フルボーディングの環境では協調性や自立心が不可欠であり、他者と生活を共にしながら成長できる柔軟性も求められます。また、スポーツ、音楽、演劇、ディベートなど多彩な活動に積極的に挑戦する姿勢も重要視されています。知性だけでなく、人間的成熟を育てたい家庭に適した学校です」
入試審査部部長兼コミュニケーション部部長
Sophie Langdale | ソフィー・ラングデール
ダーラム大学で古典学を学び、その後金融業界を経て、スカイ・ニュースやBBCでビジネス特派員として10年以上の経験を築く。イギリス有数の進学校、マグダレン・カレッジ・スクールでの渉外部長として教育界でのキャリアをスタート。その後、全寮制女子校の名門ウィカム・アビー・スクールの入試課を経て、現在はラドリー・カレッジで女性初の上級管理職として入試課および広報ディレクターを務める
@Radley College
【DATA】
ピッパズ・ガーディアンズではラドリー・カレッジを志望するご家族と生徒のための進学サポートを提供しています。ラドリー・カレッジは弊社がガーディアンシップ・サービスでサポートしている生徒が継続的に多数在籍していることもあり、入試部と密にコミュニケーションを取りながら合格まで伴走。日本からの合格実績も出ています。ラドリー・カレッジへの個別の学校訪問のアレンジもできますので、ご興味のある方は下記よりお問い合わせください。
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