【決定版】航空会社の「子どもの海外ひとり旅」サポート 「アナカン・サービス」のすべて
2026.06.01
基本情報「まだ小学生なのに、ひとりで飛行機に乗せて本当に大丈夫だろうか」
イギリスのボーディングスクール留学やサマースクールを検討するご家庭から “子どもの海外ひとり旅”に関する不安をよく聞きます。海外留学やサマースクールへの参加は、基本的に子どもが単独で飛行機に乗り、渡航することになりますが、保護者にとっては
- 空港で迷子になっていないか?
- 飛行機の中で具合が悪くなっていないか?
- 入国・出国審査は無事に通過できたか?
- 忘れ物はしていないか?
- ロンドン・ヒースロー空港で出迎えの方とちゃんと合流できたか?
など、不安は尽きません。
そんなご家族が、安心してお子さまを送り出すために利用するのが、航空会社による未成年者向けサポートサービス、通称「アナカン・サービス」です。
正式名称は、
Unaccompanied Minor Service(アナカンパニード・マイナー・サービス)。
保護者の付き添いなしで海外へ渡航する子どもを、航空会社スタッフが出発から到着までサポートする制度です。
今回は、イギリスのボーディングスクール留学を専門にサポートしている立場から、アナカン・サービスの実際の流れと注意事項、保護者が事前に準備すべきことを、現場目線で詳しく解説します。

航空会社は空港でどのようにお子さまをサポートするのか?
アナカン・サービスの一般的の流れ
日本からイギリスへ渡航する際の、アナカン・サービスの一般的な流れをご紹介します。写真は主に、弊社が主催するピッパズ・ガーディアンズのサマースクールで2025年の夏にJALのアナカン・サービスを受けた時のものです。
1.航空券を手配後、「国際線お問合せ窓口」に電話をし、アナカン・サービスを申し込む
アナカン・サービスを利用する場合は、大人料金で航空券を購入する必要があります。ひとつのフライトあたりのアナカン・サービスの受け入れ人数には上限がある場合があるので、早めにお申し込みをされることをおすすめします。詳細は各航空会社にお問合せください。
2.事前に、渡航に必要な書類を整える
航空会社によって異なりますが、一般的には①アナカン申込書、②保護者による渡航同意書、③保護者のパスポートのコピーの3点が必要です。
弊社のガーディアンシップサービスを継続されているお子さまで、JALの特別エスコートサービスをご利用の方には、オリジナルストラップをお配りしています。担当のエリアマネージャーにご連絡ください。

渡航に必要な書類は保護者による事前の記載が必要
3.出発空港でチェックイン
出発当日、保護者の方はお子さまと一緒に、通常より少し早めに空港へ向かいます。航空会社カウンターでは、
- パスポート
- 航空券(e-ticket)
- ETA申請書類
- アナカン・サービス申込書(誓約書)
- すでに留学している生徒の場合は学生ビザ
の確認を行います。
アナカン・サービス申込書には、お子さま、保護者の情報に加えて、到着地のお出迎えをする方の詳細を記載します。これはヒースロー空港到着時のお子さまを引き渡す際に、とても重要な情報になります。

弊社主催サマースクール(2025)の専用チェックカウンター
4.チェックインカウンターに再集合、空港スタッフへ引き継ぎ
チェックイン後は自由行動となり、出発時間90分前にチェックインカウンターに再集合します。ここで、航空会社スタッフが保護者の方からお子さまをお預かりします。パスポートなどの重要書類は、航空会社スタッフに預けます。ちなみにお子さまのパスポートは機内では客室乗務員が預かり、到着時には現地付添人に渡すので、チェックイン後から到着後までお子さまがパスポートを1人で管理する場面は、基本的にありません。
ここで保護者の方とはお別れです。その後は、航空会社スタッフが、保安検査→出国審査→搭乗ゲートまで付き添います。保安検査では、水筒の中身は事前に空にしておきましょう。またハサミやカッターなどの鋭利なものが手荷物に入っていると、検査で止められます。普段使っているペンケースやポーチなどの中身も、出発前に一度確認しておくと安心です。

再集合のち、空港スタッフと共に保安検査場へ

搭乗ゲート前で待機
5.搭乗ゲートから機内へ。客室乗務員へ引き継ぎ
搭乗時間までゲート前で待機します。
搭乗時間になると、スタッフがお子さまを機内へ優先案内します。その後、客室乗務員へ正式に引き継ぎが行われ、パスポートは空港スタッフから客室乗務員に手渡されます。お子さまは座席につき、手荷物を適切な場所に納めます。子どもの手荷物は、前の座席の下に収まるサイズにすることをおすすめします。前の座席の下に入らないサイズの手荷物を機内に持ち込むと、手荷物は上の棚に入れることとなり、長時間のフライトの途中で子どもがひとりで荷物の出し入れをできません。
多くの場合、アナカン・サービスを利用する子どもは、客室乗務員の目の届きやすい座席に配置されます。客室乗務員にはお子さまの情報が引き継がれており、フライト中も、食事やトイレなどを気にかけてもらえます。ただし「付きっきり」ではないということにご注意ください。特に長距離便では、子ども自身がある程度、自分で行動できることも大切になります。

誘導されて優先的に機内へ。お子さまの情報は客室乗務員に引き継がれています

ほかのお客さまが入る前に、シートに着席します。手荷物は前のシートの下へ
6.ロンドン到着後、優先で降機
ロンドン・ヒースロー空港到着後、多くの場合、アナカン利用の子どもは、一般乗客とは別に降機します。降機したところで、現地空港スタッフへ引き継がれます。

飛行機を降りたところで、JALロンドンの方がお出迎え
7.入国審査へ
現地空港スタッフは、子どもたちを引率して、入国審査へ進みます。
通常、イギリス入国時には、保護者の付き添いがない17歳以下の子どもは原則として自動ゲートを利用できないため、審査官のいる有人の入国審査を通る必要があります。夏はサマースクールの参加者や旅行者が増えるため、1時間以上並ぶ大行列が発生することもしばしばあります。
▶︎ロンドン・ヒースロー空港の自動化ゲートに関する公式情報はこちら(英語サイト)

パスポートコントロールへ。目印は「Arrivals」@T2
【初めて本留学する場合】
ビザ申請時の書類一式、保護者のパスポートのコピー、保護者が許可をしたひとり旅であることを証明できる書類、学校からのオファーレター、ガーディアンから正式書類「Letter of Undertaking 」などを持参し、いつでも提出できるようにします。審査官から簡単な質問を受けることがありますので、名前、学校名、滞在先、滞在目的、帰国便などの最低限の情報は、お子さま自身が審査官に英語で伝えられるようにしてください。
弊社のガーディアンシップサービスをご利用の方には、弊社担当のエリアマネージャーの電話番号と24時間365日の緊急連絡先をお子さまに持たせてください。これまでも入国審査時にトラブルがあった際には、現地で適切に対応してきました。
アナカン利用の場合は、航空会社スタッフがサポートしますが、「自分のことは自分でやる」が基本姿勢です。
【弊社サマースクール参加者の場合】
弊社主催のサマースクールでは、JALの現地空港スタッフのほかに、日本人のスタッフも2名随行します。また、生徒全員が同じポロシャツを着てグループであることが一目で分かります。そのため、できる限り一般の入国審査の行列には並ばず、専用レーンなどを利用してスムーズに入国審査を通過できるよう配慮されます。
入国審査を通過したら、預け荷物のピックアップへ。ターンテーブルの番号を確認します。




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8.荷物受け取りへ
荷物受け取りのターンテーブルでは、お子さまが自分の荷物をすぐに認識できるように、スーツケースに目印をつけておくと便利です。
弊社ガーディアンシップのお子さまと、弊社主催のサマースクールに参加するお子さまには、特製のスーツケース用ステッカーをご用意しています。このステッカーを貼っておくことで、JALの係員が事前にお子さまの荷物をターンテーブルからピックアップしてくれる場合があります。

目立つところにステッカーを貼って

自分の預け荷物をピックアップしたのち、再集合
9.Arrival(到着)フロアへ
到着フロアで出迎えの人に引き渡されます。出迎えの人は、保護者によって事前にアナカン書類に記載された人と一致せねばならず、パスポートや運転免許証など公式に身分を証明するものをスタッフに提示する必要があります。航空会社は、登録されていない相手には子どもを引き渡しません。身分確認後、出迎えの人がアナカン書類にサインをして、すべてのサービスが終了します。

ロンドン・ヒースロー空港@T2

【まとめ】アナカン利用時に必ず準備しておくべきこと
- アナカン申込書や宣誓書を事前に記入しておく
- 保護者のパスポートのコピーを携帯する
- ETA(電子渡航認証)を取得しておく
- その他、留学に必要な書類を持参する
- 手荷物にハサミや液体類(水の入った水筒など)が入っていないことを確認する
- 機内持ち込みの荷物は、前の座席の下に入るサイズにまとめる
- 機内では、自分のことは自分でできるようにしておく
- イギリスでの入国審査で、自分の名前や渡航目的などの基本的な質問に英語で答えられるようにしておく
- 自分のスーツケースがすぐに見つけられるように、目印をつけておく
- 到着時にお迎えに来る人が誰なのか、事前にお子さまと共有しておく
日英間の直行便フライトのある各航空会社のアナカンサービスについて
★日本航空(JAL)
5歳以上〜12歳未満のお子さまの一人旅:公式情報はこちら
12歳以上〜16歳未満のお子さまの一人旅:公式情報はこちら
ピッパズ・ガーディアンズ主催のサマースクールに参加するお子さまと、ピッパズ・ガーディアンズのガーディアンシップ・サービスをご利用のお子さまは、ヒースロー空港での特別エスコートサービスをご利用いただけます。詳しくは担当のエリアマネージャーまでお問い合わせください。
全日空(ANA)
5歳以上~12歳未満のお子さまの一人旅: ANA ジュニアパイロット
12歳以上~16歳以下のお子さまの一人旅: ANAエアポートサポート
British Airways(英国航空)
英国航空(BA)は、現在アナカンサービスを提供しておらず、14歳未満はお子さまひとりでの搭乗はできません
*2026年5月31日時点の情報です。アナカン・サービスを利用時は最新の状況を各航空会社に確認をしてください
「飛行機に乗ったら安心」と思いがちですが、実際にはロンドン・ヒースロー空港に到着後、出迎えの方と無事に合流するところが最も重要なポイントと言っても過言ではありません。世界最大級の空港と言われるヒースロー空港は、とにかく広大です。さらに到着ゲート変更、夏休みともなると入国審査には長蛇の列、預け荷物がターンテーブルに出てくるまでに時間がかかる、など想定外の事態が頻繁に起こります。
アナカン・サービスを利用していれば、航空会社スタッフはそのような事態にも柔軟に対応し、子どもに寄り添い、出迎えの人にお子さまを引き渡すまで責任を持って対応します。
またピッパズ・ガーディアンズでは、責任持って、担当のエリアマネージャーやシャペロン(同行者)がお子さまとヒースロー空港で出迎えます。日本に帰国する時も同様です。また、24時間365日通じる緊急電話もありますので、フライトの遅延やキャンセルなど、万が一の時にもチーム内で連携して対応ができます。

エリアマネージャーのサラがヒースロー空港で留学生をピックアップ

エリアマネージャーのミシェルがイートン・カレッジの学生を空港まで送迎

弊社シャペロンが留学生を空港でピックアップ
ピッパズ・ガーディアンズのガーディアンシップ・サービスにならびに、サマースクールにご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
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