【2026年学校訪問】ダウン・ハウス・スクール
2026.06.02
学校紹介Downe House School | ダウン・ハウス・スクール
学校の全体の特徴
1907年創立のダウン・ハウス・スクールは、イギリスを代表する女子学生のためのボーディングスクールです。バークシャー州の美しい田園地帯に広がるキャンパスには537名の生徒が在籍し、そのうち約440名が寮生活を送っています。ひと学年100人程度という心地よい規模感でありながら、25か国の国籍を持つ生徒が学ぶ国際色豊かな環境を提供し、伝統的な英国教育の価値観も大切にしています。学業、スポーツ、音楽、演劇など幅広い分野で高い水準を誇り、一人ひとりの個性を尊重しながらリーダーシップや自立心を育てる教育が特徴です。ヒースロー空港から車で約45分という立地も、海外からの留学生にとって大きな魅力となっています。
サイエンス
ダウン・ハウス・スクールのキャンパス中央には専用のサイエンス棟があり、生物・化学・物理の3つの学科が、それぞれ専門の教員と技術スタッフによって運営されています。複数の実験室を備える充実した施設のもと、生徒たちは日常的に実験や探究活動に取り組みながら「科学的に考える力」を育んでいます。
入学後は生物・化学・物理の幅広い分野を学びながら、観察、実験、分析、考察を通じて、自ら仮説を立て、データを検証し、結論を導き出す力を身につけます。数学や統計を活用したグラフ作成やデータ分析など、将来どの分野でも役立つ実践的なスキルを習得します。
ダウン・ハウス・スクールの特徴は、教科の枠を超えた探究型の学びです。科学を単独の知識として学ぶのではなく、環境問題、医療、工学、社会課題など幅広い分野と結び付けながら、「学んだ知識を実社会でどのように活かせるか」を考える力を育てています。
生徒たちはレディング大学で開催される「Salters’ Festival of Chemistry」やラザフォード・アップルトン研究所でのエンジニアリング体験、ブリストルの科学館「We The Curious」への訪問などを通じて、科学や技術への理解を深めています。Sixth Form(Year 12~13)では、「Engineering Education Scheme(工学教育プログラム)」への参加も大きな魅力です。また科学者による講演会やワークショップを通じて、教室での学びを実社会や将来の進路へと結び付けています。
個人研究に加え、グループでのプロジェクトやディスカッションを経験することで、多様な意見に触れながら自分の考えを深め、それを論理的に伝える力を養います。こうした経験は大学での研究活動はもちろん、将来どのような分野へ進んでも必要となる課題解決力や協働力につながります。

@Downe House School
音楽
ダウン・ハウス・スクールは、英国の女子ボーディングスクールの中でも、特に音楽教育に定評があります。音楽は単なる課外活動ではなく、学校文化の中核のひとつとして位置付けられており、初心者から音楽大学レベルを目指す生徒まで、それぞれの才能を最大限に伸ばせる環境が整っています。
学校には6名の専任教員と27名の専門講師が在籍し、毎週400回以上の個人レッスンを実施しています。オーケストラ楽器全般に加え、ピアノ、オルガン、声楽、ギター、ドラム、打楽器など幅広い分野を学ぶことができ、生徒一人ひとりの興味や目標に合わせた指導が行われています。
専用音楽棟には16室の練習室、コンサートルーム、レコーディングスタジオ、音楽図書館が設置され、さらに250席のオーディトリアムと500席のパフォーミング・アーツ・センターを備えています。生徒たちは日常的に本格的な演奏環境に触れながら、技術力と表現力を磨いています。

@Downe House School
スポーツ
ダウン・ハウス・スクールの教育理念の中心にあるのが「Sport for All(すべての生徒にスポーツを)」という考え方です。トップアスリートの育成だけを目的とするのではなく、すべての生徒がスポーツを通じて心身ともに成長できる環境づくりを大切にしています。競技経験のない生徒から国際大会を目指す選手まで、それぞれのレベルに応じた指導を受けることができ、スポーツを生涯にわたって楽しむ姿勢を育んでいます。
ラクロスはダウン・ハウスを象徴するスポーツです。そのプログラムは英国国内でも屈指の実績を誇り、全国学校選手権で5度の優勝を達成しています。現在も30名以上の生徒がイングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド、中国、香港などの代表育成プログラムに選出されており、2024年には4名の生徒がU20世界選手権に出場しました。さらに過去にはシニア世界選手権に出場した選手も輩出しており、世界レベルの選手を育成する環境が整っています。
他にもネットボールやホッケー、テニス、スカッシュなども盛んで、毎週350名以上の生徒がスポーツプログラムに参加し、競技力向上と技術習得に励んでいます。

@Downe House School
アート
ダウン・ハウスでは、アートは学校生活に深く根ざした学びのひとつです。3つのアートスタジオ、陶芸室、2つの写真スタジオ、暗室、アートヒストリー専用スイートなど、充実した環境のもと、生徒たちはさまざまな創作活動に取り組んでいます。
入学後の2年間は全生徒がアート&デザインを必修で学びます。線・形・色・トーンといった基礎要素を習得しながら、観察デッサンや素材の扱い方を身につけていきます。スケッチブックを活用した自主的な制作も奨励され、創造的な思考力が段階的に育まれます。
課外のアートクラブや陶芸クラブも充実しており、ファインアートやファッション、グラフィック、イラストレーションなど、幅広い分野への進学実績もあります。基礎から専門へ、そして将来のキャリアへ。ダウン・ハウスのアート教育は、生徒一人ひとりの表現力を長期的な視点で育てています。
ドラマ

@Downe House School
その他、特色ある課外活動
週末には映画鑑賞、陶芸、アイススケート、ウェルビーイング活動、ソーシャルイベントなど多彩なプログラムが実施され、生徒は新しい趣味や友人との交流を楽しむことができます。ボーディングスクールならではの環境を活かし、授業時間外にも多くの学びや成長の機会が提供されています。こうした活動は単なる余暇ではなく、自信や協調性、リーダーシップを育てる重要な教育の一環として位置付けられています。
語学のサポート
留学生向けの英語サポートも充実しています。ダウン・ハウスではEAL(English as an Additional Language)プログラムを提供しており、グループレッスンと個別レッスンの両方を受けることができます。特筆すべきは、このサポートが追加料金ではなく学費に含まれている点です。
寮生活について
ダウン・ハウスには10の寮があり、多くの生徒がフルボーダーとして生活しています。週末も約94%の生徒が学校に残ることから、非常に活発なボーディング文化が形成されています。食事は2つのダイニングホールで提供され、生徒と教職員が一緒に食事を取る機会も多くあります。週末には校外活動やスポーツ、文化活動が数多く企画されており、寮は単なる住居ではなく、生徒にとって第二の家庭として機能しています。年齢の異なる生徒同士の交流も盛んで、自然とコミュニケーション能力や自主性が育まれる環境です。

@Downe House School

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募集要項・試験・面接内容
ダウン・ハウス・スクールはとても人気が高く、学校によると募集枠1名に対して平均3名程度の応募がある状況が続いています。また、Late Application(締切後の出願)にも柔軟に対応しているため、出願時期が遅くなってしまった場合でも相談できる体制が整っています。詳しくは入試部にお問い合わせください。
【主な入学タイミングと募集人数】
11+, 12+(Year 7, Year 8)
約55名募集
13+(Year 9)
約45名募集
16+(Year 12 / Sixth Form)
若干名募集
【試験内容】
11+,12+(Year 7, Year8)
- 英語
- 数学
- バーバル・リーズニング
- ノン・バーバル・リーズニング
- 作文
- 面接
- チームビルディングなどのアクティビティ
- 学校訪問
13+(Year 9)
- 英語
- 数学
- バーバルリーズニング
- ノンバーバルリーズニング
- 面接
- 学校訪問
16+(Year 12 / Sixth Form)
- 志望A Level科目(グレード9/8が好ましい)
- 学力評価
- 面接
【面接】
試験後には校長先生との面接およびアドミッションズ・チームとの面談が行われます。これまでの経験や興味関心、学校生活への期待などについて自然な対話形式で質問されます。面接では生徒本人の人柄や価値観、学校コミュニティへの貢献意欲が重視されます。ダウン・ハウス・スクールは「Individualism(自分らしさ)」を大切にしているため、成績の高さ以上に、自分の考えを持ち、積極的に挑戦する姿勢が評価されます。また、スポーツ、音楽、演劇、地域活動など学業以外の取り組みについても関心を持たれることが多く、学校側は「この生徒がダウン・ハウスでどのように成長し、学校に何をもたらしてくれるか」を総合的に見ています。
ダウン・ハウス・スクールが求める生徒像
ダウン・ハウス・スクールではどのような生徒を求めるのでしょうか? この記事のために同校のDirector of Admissions (入試審査部部長) Tara Reeve(タラ・リーヴ)氏が、面接や入試で重視するポイントについて、特別寄稿をしてくださいました。ピッパズ・ガーディアンズでも、長きにわたってたくさんのダウン・ハウス・スクールの生徒のガーディアンシップを担当しています。
「ダウン・ハウス・スクールでは、”ダウン・ハウスらしい生徒”という一つの型は存在しないとよく言われます。そして、それこそが私たちのコミュニティの大きな魅力です。学校には、それぞれ異なる才能や個性、価値観を持つ生徒たちが集まり、お互いに刺激を与えながら学校生活を豊かにしています。特に日本からの生徒たちは、この多様性を高く評価しており、幅広い挑戦の機会と、強い帰属意識の両方を感じながら学校生活を送っています。
私たちは、さまざまな興味や強み、バックグラウンドを持つ生徒を歓迎しています。学業に強い意欲を持つ生徒もいれば、音楽、美術、演劇、スポーツに情熱を注ぐ生徒もいます。また、それらをバランスよく楽しむ生徒も少なくありません。大切なのは、特定の型にはまることではなく、思いやりや相互尊重に基づく温かなボーディングコミュニティの一員として、前向きに貢献したいという気持ちです。

学校の中心にあるのは「コミュニティ」の精神です。この学校で充実した日々を送る生徒たちは、活気ある環境の中で仲間と過ごすことを楽しみ、人に興味を持ち、周囲から学びながら自らも良い影響を与えたいと考えています。彼女たちは、学校をより魅力的で支え合いに満ちた場所にするために積極的な役割を果たします。また、生徒同士の絆は非常に強く、上級生が下級生を支え、知識や経験、励ましを受け継いでいく文化が根付いています。
ですが、自信に満ちた外向的な生徒だけでなく、穏やかで内向的な生徒も同じように歓迎しています。そして、一人ひとりが自分らしい形で高い目標を持ち、さまざまな機会に挑戦しながら、自分自身の可能性を最大限に伸ばしていくことを大切にしています。
ダウン・ハウス・スクールにおいて、リーダーシップは特定の性格やスタイルによって決まるものではありません。静かな粘り強さ、思いやり、創造性、レジリエンス(困難を乗り越える力)、あるいは自信など、それぞれの個性を活かしながら、自分らしく周囲を導くことができると考えています。私たちは、すべての生徒がコミュニティの中で、そして将来社会の中で、前向きな変化を生み出す自信を育んでほしいと願っています」
Director of Admissions
Tara Reeve | タラ・リーヴ
ダウン・ハウス・スクールのアドミッション・ディレクター、入学選考チームを統括。BBCニュースでジャーナリストとして活躍した後、16年以上前にダウン・ハウス・スクールへ入職。以来、これまでロシア語教師やシックスフォームの寮長などを歴任し、授業、寮生活、進路サポートなど幅広く生徒の成長に携わってきた。自身の3人の娘も同校で学んでおり、教職員・保護者双方の視点から英国ボーディング教育を深く理解している。
@Downe House School
【DATA】
創立:1907年
対象年齢:11〜18歳
共学または別学:女子校
生徒数:537名
在学生の国籍数:25か国
留学生比率:約29%
寮の数:10
GCSE科目数:29科目
A Level科目数:31科目
学費(Year 8):£60,912/年
学費(Year 12):£60,912/年
住所:Cold Ash, Thatcham, Berkshire, RG18 9JJ
交通アクセス:ヒースロー空港から車で約45分
ウェブサイト: https://www.downehouse.net/
