1年留学という短期で学ぶ新しい選択肢
2025.09.18
基本情報世界最高峰と称される教育を提供しているイギリスのボーディングスクールですが、一方で敷居の高いイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
ここ数年、イギリスの私立校は生徒たちのニーズに応えられるように進化をしています。男子校が共学になったり、Aレベルと国際バカロレアのプログラムから教育カリキュラムを選べるようになったり、エグジアートと呼ばれる週末帰宅日がなくなり寮で週末を過ごせるようになったり……その施策はさまざまですが、その中でも日本のご家族が魅力的に感じるのは「1年留学プログラム」の提供でしょう。
1年間の留学生を歓迎するボーディングスクールが今、とても増えています。今回のブリティッシュ・ボーディングスクール・フェアに参加する21校の中でも、正式に1年留学のためのコースを設けている学校は11校もあります。*そのリストは、この記事の最後に掲載してあります。
ブリティッシュ・ボーディングスクール・フェアの参加はこちらから
今回はその「1年留学」について詳しくご説明します。
1年留学という選択
日本に行くと多くの保護者の方から1年留学についての質問を受けます。その度に私は「1年間のイギリス留学生活は英語力の目覚ましい向上のみならず、素晴らしい経験から多くのことを学ぶ良い機会でしょう」とアドバイスをしています。さまざまな国から集まる留学生と学ぶ刺激や興奮、仲間との友情や親からの自立など。これまで多くの留学生を見ていますが、たった1年、ボーディングスクールで過ごしただけで、子どもたちは見違えるほどに心身ともに成長します。
1年留学を受け入れるイギリスのボーディングスクール
1年留学を受け入れる小学校のボーディングスクールは近年増えています。低学年の場合には入学時の英語力について厳しく問われないケースが多いのが実情です。楽しく寮生活を1年送り、日々の生活の中で英語のシャワーを浴び、美しい発音の英語を身につけます。
一方で日本の中学生や高校生が通うシニアのボーディングスクールでは「Pre A レベル コース」や「One Year GCSEコース」などを設置している学校が1年留学の候補となります。これらは1年という短い期間で、厳選された科目を集中的かつ効果的に勉強しながら、英語力の向上に力を入れる留学生向けのプログラムで、Year 11(15歳から16歳)が入学のタイミングです。また学校によっては、Year9やYear10 でもベッドの空き状況次第で生徒を受け入れる学校もあります。

King’s Ely
1年留学で注意すべきこと
中高生で留学するのであれば、授業についていけるだけの英語力が必要です。その基準は学校によって異なりますが、Y11で留学するのであればCEFR基準(ヨーロッパ言語共通参照枠)における B1からB2レベル(Pre-IntermediateからUpper-Intermediate ) 程度であるのが望ましいと言われています。
イギリスにはボーディングスクールが434校ありますが、1年留学が可能な学校は、おそらく1/4程度でしょう。1年留学の生徒を受け入れるものの、その情報を学校のホームページで公表していない学校も多々あります。ネット検索だけで1年留学ができる学校の最新かつ正確な情報を得ることはとても難しいでしょう。ネットの情報だけを頼りに学校を選ぶと、希望とはかけ離れた留学にもなる場合もあるのでご注意ください。学校とのネットワークがあれば簡単にアクセスできる情報も、日本からだと掴みににくいのが現状です。
また1年留学のプログラムは募集生徒数が限られており、定員が少ないのが一般的です。先着順的な要素もあり、のんびり構えていると出願や試験のタイミングを逃し、気がついた時には希望の学校の定員がいっぱいというケースもあります。

Culford School
1年留学する場合の留学準備、 何をどこから始めるか?
短期でスムーズに間違いなく学校を決めたいのであれば、スクールフェアで学校と面談をし、担当者から直接話を聞くのがおすすめです。フェアには各学校に通訳を配しており、日本語でコミュニケーションができます。ご安心ください。
また、より多くの選択肢から、お子さまやご家族の希望に合う学校を決めたいのであれば、スクール・アドバイス・サービスのようなプロフェッショナルの手を借りるのが確実です。これは弊社代表のベン・ヒューズ自身がお子さまとご家族の希望を聞きながら、最も相応しい学校を選ぶものです。英語のサポートが手厚い学校、日本人が少ない学校、国際色豊かな学校、特定のスポーツが強い学校など、条件を満たした学校を提案するだけでなく、出願や試験の手配をご家族に代わってサポートする、とても便利なサービスです。
2026年9月から留学を希望する場合、この秋から冬にかけて試験を受けて学校を決定するのが理想的です。
10月26日に開催されるブリティッシュ・ボーディングスクール・フェアにご来場いただき、ぜひたくさんの情報を収集してください。
ブリティッシュ・ボーディングスクール・フェア参加校一覧
*印のついた学校が1年留学受け入れ校
Abingdon School|アビンドン・スクール
Ardingly College|アーディングライ・カレッジ*
Blundell’s School|ブランデルズ・スクール*
Bromsgrove School|ブロムスグローブ・スクール
Cheltenham College|チェルトナム・カレッジ*
Cheltenham Prep School|チェルトナム・プレップ・スクール
Charterhouse School|チャーターハウス・スクール
Windlesham House School|ウィンドルシャム・ハウス・スクール*
Cheltenham Ladies’ College|チェルトナム・レディス・カレッジ
Clifton College|クリフトン・カレッジ*
Culford School|カルフォード・スクール*
Dragon School |ドラゴン・スクール
King’s Ely | キングス・イリー*
Lancing College|ランシング・カレッジ*
Malvern College|マルバーン・カレッジ*
Millfield School|ミルフィールド・スクール*
The King’s School Canterbury|ザ・キングス・スクール・カンタベリー*
Sevenoaks School|セブノークス・スクール
Shrewsbury School | シュルーズベリー・スクール
Packwood School |パックウッド・スクール
Stowe School |ストウ・スクール