独立学校評議会(Independent School Council、以下ISC)の2023年調査によると、イギリス全土には434校のボーディングスクールがあります。イートン・カレッジ、ハロウ・スクール、ウィコム・アビー、チェルトナム・レディーズ・カレッジなどの有名校からあまり知られていない田舎の小規模校まで。これらボーディングスクール434校には7万人以上のボーダー（＝寮で過ごす生徒のこと）がいることも注目に値するでしょう。

 

では、この中から、どの学校を選ぶのか。ひとつの基準はボーディングスクールの種類です。

 

ボーディングスクールにはさまざまなタイプがあり、それぞれが独自の解釈で寮での生活を提供しています。

 

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「フルボーディング」

ハーフタームとエグジアート（寮を出なければならない週末休暇）以外ずっとハウス（寮）で生活する。伝統的なボーディングスクールのスタイル

 

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「ウィークリーボーディング」

平日5日のみ寮に滞在し、土週末は自宅に帰る。一般的に土曜日の午後に自宅に帰り、日曜日の夜には寮に戻ってくる

 

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「フレキシボーディング」

好きな時に寮に宿泊できる。親の出張やクラブ活動のスケジュールに合わせて週に2-3度、寮生活を選ぶ

 

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通学生のための「デイボーディング」を提供する学校もありますが、留学生には適さないためにここでは説明を省略します。このように最近のボーディングスクールは複雑です。ですが、留学生のご家族は基本的に「フルボーディング」をお考えください。

 

どのような視点を持てば自分の子供に合った学校を選ぶことができるのでしょうか？

検討している学校の関係者と話をする際、その学校のボーディングに対する姿勢を理解することがとても重要です。そのために有効な質問には、以下のようなものがあります。

・寮生は何人いるか？

・留学生の割合は？　またその国籍比率は？

・土曜日に授業や課外活動があるか？

・週末はどのように過ごすことができるか？

・ヒースロー空港からの往復の時間は？　交通手段は？

お子さんがボーダーになるので、宿泊施設を理解しておくことも非常に重要です。さらに以下のような質問も投げかけてみてください。

・寮にツインルーム、シングルルームはあるか？

・子供が体調を崩したり、落ち込んでいる時、誰に相談できるか？

・ハウスは全年齢対象か、それとも学年が上がるごとに変わるか？

・ハウスに不満があり、転校を希望した場合はどうなるか？

 

イギリスで最も優れたボーディングスクールの中には、年少の子供たちに伝統的なフォームスタイル（大部屋）の宿泊施設を提供しているところもあります。

私自身は、学校がイギリス人生徒と外国人生徒の両方に週末のアクティビティを提供することが重要だと考えています。週末に留学生だけが残されてしまう学校よりも、イギリス人の生徒と留学生が共に充実した週末を過ごすのが一番幸せなように感じます。

このように、ボーディングハウスのスタイルひとつを見ても、イギリスには実にさまざまな学校があるのです。どの学校にもメリットとデメリットがありますが、子どもに合った選択をすることが大切です。これを怠ると、保護者にとってとても高くつく失敗となり、お子さんの学業にも影響する可能性が高くなってしまいます。

ですから学校を選ぶ時には、多くの意見に耳を傾け、一つの情報だけに頼らないで欲しいと思います。そして何より、お子さまに学校を見せて、その学校に行きたいかどうかの意思を確認することが重要です。

 

ピッパズ・ガーディアンズは毎年、イギリスから名だたるボーディングスクールと共に「ブリティッシュ・ボーディングスクール・フェア」を開催しています。このようなスクールフェアに参加し、学校と直接面談を行い、入試担当者に質問を投げかけ、イギリス教育への理解を深めていただくことが、ボーディングスクール留学への足掛かりになるかと考えています。

 

次回の開催は6月頃にニュースレターとプレスリリースで発表します。今しばらくお待ちください。

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Ben Hughes | ベン・ヒューズ

ピッパズ・ガーディアンズ代表中高校生のイギリス留学のエキスパート。全英約120のボーディングスクールと提携し、遠く離れた保護者に代わって留学生のケアとサポートを担うガーディアンシップ·サービスとボーディングスクール入学のためのプライベートコンサルティングを提供。一昨年11月にはイギリスから有名ボーディングスクール15校を連れて来日し「ブリティッシュ·ボーディングスクール·フェア·ジャパン2023」を主催した。

 

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ピッパズ・ガーディアンズでは、イギリスのボーディングスクールを定期的に訪問し、在校生や学校関係者とコミュニケーションをする中から共有される最新の正しい情報をベースに、お子さまにとって「最良」の学校探しをお手伝いしています。イギリスの教育や受験を熟知したイギリス人のプロフェッショナルによるサービスです。

より詳しい情報をご希望の方は、https://pippasguardians.jp/contact/ までご連絡ください。日本語で対応させていただきます。