エリアマネージャーが教える ボーディングスクール入学準備 ②
2026.07.07
基本情報ボーディングスクールへの進学を控えたご家族にとって、入学前は期待と同時に多くの不安を抱える時期でもあります。「何を持たせればよいのか」「医療面ではどのような準備が必要なのか」といったご質問を、私たちは毎年数多くいただいています。
イギリス留学のガーディアンシップサービスを専門として創業以来約30年にわたり、多くの留学生とご家族をサポートしてきた経験をもとに、今回はボーディングスクール入学前に知っておきたい「持ち物」と「医療準備」について、これまで培ってきた知識と実践的な情報をまとめました。
解説するのは、イングランド南部のエリアマネージャーを統括するRegional Manager South of England、サラ・ガーネットです。入学準備を安心して進めていただくために、ぜひお役立てください。
▶︎ピッパズ・ガーディアンズが入学前に提供しているサポートと入学準備についてはこちら
学校の持ち物リストを必ず確認する
まず大切なのは、学校から送られてくる持ち物リストをしっかり確認することです。
制服やスポーツウェアだけでなく、しっかりと確認すべきは下記の項目です。
- 寝具とベッドリネン(枕カバーや布団カバー)
- タオル
- 私服
- タキシードやカクテルドレス(正装)
- 学習に必要なもの
- パソコンやiPadなどのデジタルデバイス
- スポーツ用品
- 洗面用品
学校によって必要なものは異なります。
寮の収納スペースは決して広くありません。多くの寮では、収納スペースはクロゼット、本棚、ベッド下収納、デスクの引き出し程度です。また学校や寮によっては、頻繁に部屋替えがありますので、多くの荷物を持っていると、その移動の妨げになります。「念のため」と大量に不要な荷物を持ち込むよりも、本当に必要なものを厳選して持参することをおすすめします。

▲オールド・バッケナム・ホールの制服は子どもたちに大人気
デビットカードやクレジットカードは必要?
プレップスクール(小学生年代)の生徒は、日常生活でお金を使う機会はほとんどありません。しかしシニアスクールになると、学校内の売店やカフェ、近所のコーヒーショップや書店などを利用する機会があります。
イギリスは日本以上にキャッシュレス化が進んでおり、現金が使えない店舗も珍しくありません。そのため、デビットカードまたはクレジットカードを準備しておくことをおすすめします。ピッパズ・ガーディアンズでは、小学生から利用できる三井住友カードの「かぞくのおさいふ」をおすすめしています。
かぞくのおさいふはこちら
16歳以上のお子さまの場合は、保護者のクレジットカードの家族カードを利用できる場合もあります。詳しくは各カード会社へお問い合わせください。

▲スナックやホットチョコレートなどが売られているシャーボーン・ガールズの売店
制服や私服のお名前つけはどこまで必要?
保護者の方から最も多くいただく質問の一つが服の「名前つけ」についてです。
制服の名前つけについては、学校ごとに名前ラベルのサイズや貼付位置、文字の形式などが細かく指定されています。詳細は各学校のユニフォームショップから案内がありますので、その指示に従ってください。
一方、私服についてはハウススタッフから案内がありますが、一般的には、下着や靴下を含め、ほぼすべての衣類への記名が求められます。これらの名前つけはすべて、ご家庭で行います。
ピッパズ・ガーディアンズでは各エリアマネージャーがボーディングスクールや寮それぞれに異なる「名前つけ」のルールを把握しています。名前つけで迷ったら、エリアマネージャーにお尋ねください。

▲ユニフォームショップが名前やイニシャルを入れてくれる場合もあります
日本からの常備薬持参は不要
イギリスのボーディングスクールでは薬の管理は学校や寮が行います。毎日服用している薬も、すべて寮母さんに預けることになります。この点は日本と異なるルールなので、注意が必要です。また、イギリスの薬局でも手に入るような一般的な解熱鎮痛薬や胃腸薬については持参不要です。薬について迷ったら、学校のメディカルセンターまたは寮母さんに必ず、確認してください。
留学生向け保険には入るべき?
各学校によってルールが異なりますので、寮母さん、または学校のメディカルチームにお問い合わせください。
一般的に、学生ビザでイギリスへ留学する生徒は、ビザ申請時に Immigration Health Surcharge(IHS)という医療費負担制度へ加入しています。そのため、イギリス国内での通常の医療サービスはNHS(国民保健サービス)を通じて利用することができます。ただしNHSの対象外である医療を受ける場合には、自費診療となります。
予防接種は日本ですべて受ける必要がある?
学校から送られてくる予防接種リストを見ると、日本ではあまり馴染みのないワクチンが含まれていることがあります。その場合は自己判断せず、学校のメディカルチームと寮母さんに相談し、接種が必要かどうか確認をしてください。
例えばHPVワクチンの予防接種は日本だと中高生の女子のみが定期接種対象ですが、イギリスでは12-13歳の男子も接種も強く推奨されているため、NHSで無償接種できます。入学後はインフルエンザなどのワクチンも含めて、必要とされる予防接種の集団接種案内は学校からその都度、ご家族に直接届きますので、その指示に従い、親の同意書を提出し学校での集団接種を申し込んでください。
困ったらまずは寮母さんに確認
ボーディングスクールへの入学準備を進めていると、「先輩ママからこう聞いた」「SNSでこんな情報を見た」という機会も増えると思います。
もちろん、先輩ご家庭の経験談はとても参考になります。しかし、ボーディングスクールは学校によってルールや運用が大きく異なります。また、同じ学校であっても学年や寮、年度によって対応が変わることも珍しくありません。他校に通うご家庭の情報や、数年前の体験談をそのまま参考にしてしまうと、かえって混乱の原因になることがあります。
わからないことがあれば、まずは学校に確認することが原則です。その窓口はその都度異なりますが、寮母さんがほとんどのことを解決してくれるでしょう。また、寮母さんからの説明を理解できなかったり、手配が難しいことがあれば、遠慮なくエリアマネージャーにご連絡ください。
ピッパズ・ガーディアンズのエリアマネージャーは、日頃から担当校を定期的に訪問し、学校関係者やハウススタッフと密接な関係を築いています。そのため、一般論ではなく、「その学校では、今現在、どうなっているのか?」という最新かつ正確な情報をご案内することができます。またもしエリアマネージャーがわからないことも、逐次、回答を知っている第三者に確認をできるネットワークを持っています。お子さまが通う学校だけでなく、所属する寮に関する正しい情報をもとに、しっかりと入学準備品を整えることが大切なポイントです。
Regional Manager South of England
Sarah Garnett | サラ・ガーネット

大学で教育学の修士号を取得。ロンドン中心部とブライトンおよびその周辺地域の学校で30年以上の教職経験があることから、イギリスの教育システムに精通している。2人の子どもは大学生。
ピッパズ・ガーディアンズでは、ガーディアンシップ・サービスをご利用になるご家族に向けて、入学準備に関する詳しいガイダンスを行っています。また渡航前の準備ウェビナーを開催し、ご家族が万全の準備ができるようにサポートしています。
ピッパズ・ガーディアンズのガーディアンシップ・サービスをご希望の方は下記ボタンよりお問い合わせください。日本人の担当がオンラインミーティングでサービスの内容をご説明します。
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