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【2025-2026最新版】ボーディングスクールの学費と費用(入学まで)

2025.09.28

基本情報

ボーディングスクールに留学を考える海外のご家庭から多くの相談を受ける中で、やはり避けて通れないのは、ボーディングスクールの学費や追加費用のこと。このトピックスは、特に兄弟姉妹がいるご家庭では大きな関心事です。私自身も二児の父親なので、ボーディングスクールの学費は他人事ではありません。

すでにご存知の方も多いと思いますが、イギリスでは2024年に政権が労働党に移ったことにより、ボーディングスクールの学費に大きな影響が出ました。

ここでは2025-2026年の最新情報をもとに、イギリスのボーディングスクールの学費と入学までに必要とされる想定費用をお伝えします。

 

【入学まで】

ボーディングスクール留学を目指してから、入学するまでの費用にはこのようなものが挙げられます。

 

  1. 必要書類の取得と英訳
  2. 出願登録
  3. 外部の試験費用
  4. アクセプタンス・フィーとデポジット
  5. 学費(1年分)
  6. ガーディアン
  7. ビザ申請の手続き費用
  8. ビザ申請とImmigration Health Surcharge
  9. 制服と学用品
  10. 渡航

 


1. 必要書類の取得と英訳

イギリスのボーディングスクールの出願時に求められる書類は「出生証明書」や現在通っている学校の成績表など。学校によって、提出書類はさまざまです。日本の場合、出生証明書は戸籍謄本(または抄本)を英訳したものとなります。英訳には翻訳者の「翻訳証明」を添付することが望ましいとされており、信頼できる翻訳会社に依頼します。価格はまちまちですが、弊社ではUKVI(英国ビザ・入国管理局)への申請書類で多数の実績のある企業を使うことをお勧めしています。

 

戸籍発行費用:450円

翻訳証明付き翻訳:1ページあたり3,000円〜5,000円


2. 出願登録

イギリスのボーディングスクールの出願費用は学校よって異なります。出願費用をお支払いして、学校への登録が完了。試験やオープンモーニングの案内が学校から届くようになります。この費用の中に試験費用も含まれています。出願期間はボーディングスクールによって違いますので、事前の情報収集が必要です。

 

出願費用:200ポンド〜350ポンド程度 / 40,000円〜70,000円


3. 外部の試験費用

試験費用は出願費用に含まれているボーディングスクールがほとんどですが、例えばISEBやUKisetのような外部の試験受験を科す学校もあります。場合によってはブリティッシュ・カウンシルや指定された試験会場で試験監督者のもと受験が必要となり、会場費用が必要となるケースもあります。

 

外部の試験:220ポンド〜300ポンド/ 44,000円〜60,000円


4. アクセプタンス・フィーとデポジット

ボーディングスクールへの入学が決まったら、決められた期間内にアクセプタンス・フィー(入学金)、デポジット(前払金)、またはその両方が必要となります。これらの支払を完了させ、合格が確定します。留学生にはデポジットとして1ターム分の学費を支払う規定のある学校も多くあります。一般的にデポジットは卒業時に返金されたり、最後の学費の支払に充当されたりします。

このアクセプタンス・フィーとデポジットに関しては、学校によって金額が異なりますので、直接学校にお問い合わせください。ここではブリティッシュ・ボーディングスクール・フェア October 2025に参加する学校のアクセプタンス・フィーとデポジットをご紹介します。

 

アクセプタンス・フィー:600ポンド〜7,970ポンド/ 120,000円〜1,600,000円

デポジット(1ターム分の学費):16,600ポンド〜20,000/ 3,330,000円〜4,000,000円


5, 学費(1年分)

労働党に政権が移行したこと受け、2025年よりイギリスのすべての私立校は学費にVAT(付加価値税)というイギリスの間接税20%が加算されることになりました。これは、イギリスの私立校が長い間、享受していた「Charitable Satus」とう慈善団体としての恩恵が消滅したためです。

どの学校もできる限り保護者への学費負担が増えないように、大変な努力のもと学費そのものの値下げを検討し、大半の学校が学費を5〜10%の範囲で引き下げました。しかしながら20%の課税分は重く、全体として保護者への学費請求額は前年よりも増額されています。

学費には授業料だけでなく、寮費(洗濯や掃除も含む)、食費、おやつ、基本となる課外活動費、寮でのチューター費用などが含まれています。ここではブリティッシュ・ボーディングスクール・フェア October 2025に参加する学校の学費のおよその平均値をご紹介します。

 

プレップスクールの学費:41,500ポンド/ 8,250,000円

シニアスクールの学費:56,200ポンド/ 11,180,000円

シックスフォームの学費:57,600ポンド/ 11,450,000円


6. ガーディアン

ビザ申請の前に必要になるのが、ガーディアンの任命です。イギリスに留学する17歳未満の子どもは、このガーディアンを任命しないと学生ビザがおりません。知人や友人にガーディアンを依頼する場合の費用は時に無料であるかもしれませんが、昨年よりガーディアンに求められる責任が重くなったために、学校によっては知人や友人のガーディアンが認められない場合もあります。そのような背景もあり、AEGIS(全英教育ガーディアンシップ協会)が認定するガーディアン企業に依頼をするのが一般的です。ガーディアン費用は安いところから高いところまで、金額に幅があるのが現状です。ホストファミリーの質、サービスの内容を費用と照らし合わせることが大切です。ここではピッパズ・ガーディアンズのガーディアンサービスの費用をご紹介します。

 

登録料(初回のみ):240ポンド / 48,000円

ガーディアン費用(1ターム):1,050ポンド / 210,000円

デポジット:1,000ポンド / 200,000円


7.ビザ申請の手続き費用

ビザ申請には誰が申請をするかによって、大きく分けて3つの方法があります。

①自分で申請する(費用なし)

 

②学校指定のエージェントが申請する

「学校指定」のエージェントが申請する場合、申請費用は学校に支払ったデポジットの中に含まれています

 

③ビザ申請の専門家に依頼する 

日本語でビザの申請をサポートしてくれる専門家にビザ申請の代理申請を依頼する場合は費用が必要となります。ピッパズ・ガーディアンズでは日本語でサービスを提供する専門家をご紹介しています。

 

ビザ申請サポート費用:750ポンド〜


8. ビザ申請費用とImmigration Health Surcharge

ビザ申請時には、UKVI(英国ビザ・入管管理局)のオンラインフォーム上で、ビザ申請費用に加えて、滞在期間に応じて自動的に算出されるImmigration Health Surcharge (健康保険費用)の支払いが必要です。このImmigration Health Surchargeを支払うことで、留学生はイギリスの国民健康保険を利用するこができるようになり、医療費は無料となります。

 

学生ビザ申請費用:524ポンド/ 104,800円

Immigration Health Surcharge(1年間):776ポンド/ 155,200円

詳細はこちらから


7. 制服と学用品

制服、学用品、ベッド周りのリネン類、シャンプーなどのトイレタリーなど、日常で使うアイテムの購入が必要となります。これは個人差が大きくある部分ですので、概算をお知らせします。ボーディングスクールの寮では生活で必要となるすべてのアイテムが揃っています。寮内のキッチンには素晴らしい調理道具が揃い、ランドリールームにはアイロンやアイロン台も備えられています。また食事、洗濯なども学費にすべて含まれていますので、生徒が個別に購入せねばならないものは、ごくごくわずかです。

 

制服:700ポンド/ 140,000円

学用品、衣類、ベッドリネン、その他:500ポンド/ 100,000円


8. 渡航費

年に2回から多くて4回、日本とイギリスの間を往復することとなります。多くのご家族がお子さまの安全を考えて、直行便を手配します。航空券の予約は早ければ早いほど、リーズナブルな価格となります。

 

渡航費:300,000円


【費用のまとめ】

 

イギリスの学費の集計


イギリスのボーディングスクールの学費は高額か?

イギリスのボーディングスクールは高額でしょうか? すべては相対的なものですが、簡単に言えば「YES」ということになるでしょう。私自身もイギリスのボーディングスクールの学費はとても高額だと感じています。

だからこそ、ご家族の大切な資金を賢くお子さまのために使うことが大切だと考えます。そのためにはお子さまが最大限の幸せを享受し、学業的にも成功を収められる学校に行く必要があります。

 

優れた音楽の才能をもつお子さんが適切な音楽設備のない学校に行ったり、勉強が得意で大好きなのに大学進学先が限られている学校に行ったり、テニスが得意なのに通年でテニス活動ができない学校に行っては意味がありません。

 

そのためにも、お子さま、そしてご家族が学校をしっかりと見ることが必要です。ブリティッシュ・ボーディングスクール・フェアのような学校と直接面談ができるイベントに出席し、お子さまの「やりたいこと」が叶う学校かどうか、しっかりと相談をしてください。学校訪問もとても有効です。これだけ高額な学費を支払うのに、学校と直接話さず、学校を見ることなく、進学校を決めるのはナンセンスだと言えるでしょう。

 

またイギリスのボーディングスクール留学においては、イギリスの教育のプロフェッショナルからのアドバイスを受け、ボーディングスクールを選んでいただきたいと思っています。そのための費用は必要となりますが、学校の知名度や評判、他のご家族からの情報からでは知り得ない学校の特性を把握することができます。また、私どものようなボーディングスクールのプロフェッショナルは各学校と強固なネットワークを長年に渡り、築いています。

これまでイレギュラーなタイミングでの入学や、試験での便宜なども図ってもらい、入学までの学習支援を行うことで、生徒ひとりひとりが入学後スムーズな学校生活が送れるようにサポートをしてきました。

イギリスのボーディングスクール留学ための初回面談は無料です。こちらからお問い合わせください。

 

ピッパズ・ガーディアンズ代表 ベン・ヒューズ

*£1=¥200(2025年9月27日現在)で計算