ボーディングスクール留学後の進学先
2025.02.13
基本情報ボーディングスクールに留学を考える海外のご家庭のほとんどが、卒業後の進路についても強い関心をもっています。せっかくイギリスに留学させるのだから良い大学に進学して欲しい、そう願うのは当然のことだと考えます。
一流大学への進学率が高い私立校
イギリスにはOFQUAL(The Office of Qualifications and Exam Regulation) という国内で行われる試験とその評価を規制している政府系の組織があります。その公式なデータを見ると、私立校に通う生徒がAレベルでAまたはA*を取得する確率は、私立学校以外の生徒の2倍であるというデータがあります。これはお子さまの教育に投資したいと考える親にとって、とても良いニュースだと言えるでしょう。
さらにIndependent School Council(独立学校評議会)の統計によれば、私立学の中高一貫校を卒業した大多数が大学へ進学し、卒業後に就職するのはわずか2.6%にとどまっていることがわかります。大学進学者のうち92%はイギリス国内で進学し、その半数はトップ25の大学に進学しています。大学進学者の内訳をみると4%がオックスフォード大学やケンブリッジ大学へ。イギリスの一流大学の代名詞でもある「ラッセル・グループ」の大学に進学する生徒の割合は、実に私立学校以外の生徒に比べて2倍も高くなっています。
ラッセル・グループとは?
ラッセル・グループは、英国を代表する24の大学が集まるグループのこと。世界トップクラスの研究と教育を通じて、ダイナミックに揺れ動く時代の中で、世界中に社会的、経済的、文化的な影響を与えている。グループに加盟する大学の中には1000年近くに及ぶ歴史をもつ伝統校もあるが、法人組織としての創設は2007年と新しい。持続可能な多額の資金を調達し、学生に質の高い経験を提供している。詳しくはこちら。
イギリス国外大学への進学
またここ近年は、海外大学への進学希望者が増えていることも興味深いことです。昨年、私立学校の生徒の6%が英国外への留学を選択しています。なかでも最も人気が高い進学先はアメリカ。ピッパズ・ガーディアンズがサポートしている留学生を見ても、アメリカの大学に強い関心を寄せる生徒の割合は増えている実感があり、渡米するお子さんの中には魅力的な奨学金を得ている生徒もいます。
アカデミックレベルの重要性
イギリスのボーディングスクールをお探しの海外の生徒さんのサポートする場合、必ずと言っていいほど「アカデミックレベル」、つまり学校の学業レベルが話題になります。イギリスの学力ランキング表で常に上位に位置する学校のリストを既にお持ちで、それらの学校へ出願することを希望される方も多くいます。喜んでお引き受けする場合がほとんどですが、これらの学校はとても競争率が高いということをご理解いただくことが重要です。低年齢期(7歳から13歳)にイギリスのプレップスクールで過ごした生徒の方が、このような学力上位校に入学できる可能性は高くなるのはあまり知られていません。学力上位校の学校には厳しい入学基準があり、生徒は難しい試験と面接に時間をかけて備える必要があります。
アカデミックレベルを重視しすぎることのデメリット
しかし、学校を選ぶ際に学力ばかりを重視ことには注意が必要です。学力上位校だからといって、その学校がお子さんに適しているとは限りません。実際にとても素晴らしい環境を備え、子どもたちが学力面でも、精神面でも大きく成長のできる学校が、必ずしもランキング上位にいるとは限りません。
ですから、お子さんがその子に合った環境に身を置き、学業に挑戦しながらも、落ち着きと自信を持てるような学校を探すことが重要なのです。私たちは、ボーディングスクールの専門家として、学力ばかりに囚われることなく、学校の最新の情報と内部の状況をも考慮に入れながら、学校探しのお手伝いをするよう心かげています。