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2年間で海外大学進学を目指す 高校からの英国留学 Aレベルが選ばれる理由

2026.08.18

エッセイBBSFJ

@Cheltenham College

 

監修:ケイト・ケネンティ(ピッパズ・ガーディアンズ  スクール・アドバイス・サービス マネージャー | 進学戦略サービス責任者)

 

昨今、国際教育への関心が高まる中、日本の学校から海外大学への進学を目指すご家庭も増えています。そうした中で注目したい選択肢のひとつが、高校(Sixth Form | シックス・フォーム)からの2年間をイギリスで学び、Aレベルを経て海外大学進学を目指すルートです。

 

ピッパズ・ガーディアンズではこれまで、高校からイギリスへ留学し、わずか2年間でイギリスのラッセルグループの大学をはじめ、イギリス国外の有名大学へ進学した日本人生徒たちを数多くサポートしてきました。そうした生徒たちの歩みを見ていくと、2年間という限られた時間を大学進学につなげるためには、いくつかの重要なポイントがあることが分かります。

 

そのひとつが、Aレベルと日本人生徒との相性の良さです。Aレベルは日本国内でも履修できますが、では、なぜあえてAレベルの本場イギリスで学ぶことに意味があるのでしょうか。

 

そしてもうひとつ、進学結果を大きく左右するのが、正しい学校選びと準備を始めるタイミングです。同じAレベルを学ぶ学校でも、履修できる科目、大学進学指導、留学生へのサポート、トップ大学への進学環境は大きく異なります。

 

この記事では、2年間で海外大学進学を目指す方に向けて、高校からの英国留学に焦点を絞り、なぜAレベルが選ばれるのか、そして2年間を最大限に活かすために何が重要なのかをお話しします。

 

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参加費:無料
参加方法事前登録制

 

 


おさらい:そもそもAレベルとSixth Formとは?

 

イギリスでは、16歳(Year 12)から18歳(Year 13)までの2年間をSixth Form(シックスフォーム)と呼びます。この期間は大学進学を目的とした教育課程で、多くの生徒がAレベル(Advanced Level)を学びます

Aレベルは通常3〜4科目を選択し、自分の興味や将来の進路に合わせて専門的に学ぶことが特徴です。日本のように幅広い科目を履修するのではなく、大学で学びたい分野に直結する科目を深く学ぶため、海外大学から高く評価されている大学進学資格となっています。

英国のボーディングスクールでは、Sixth Formから新たに入学する生徒も多く、高校2年間をイギリスで過ごし、Aレベルを取得した後に大学へ進学します。

 

Aレベルについて詳しく知る

 


Aレベルが日本人留学生に向いている理由

 

私たちはこれまで、多くの日本人留学生が高校から英国のボーディングスクールに転校し、そこで学んでAレベルを経て世界各国の大学へ進学する姿を見てきました。その経験を通して感じるのは、Aレベルは日本人の生徒に非常によく合った教育制度であるということです。

 

日本の学校教育は、幅広い知識をバランスよく身につけることに優れています。一方、Aレベルでは、その土台となる基礎学力を生かしながら、履修科目を3〜4科目に絞り、自分が好きなこと、得意なことを深く追究していきます。

 

例えば、数学や物理が好きな生徒であれば工学部を見据えて専門性を高めることができます。歴史や文学に興味がある生徒は、原典や史料を読み、自分の考えを論理的に表現する力を磨いていきます。つまり、Aレベルは「何でも平均的に学ぶ教育」ではなく、「一人ひとりの強みを伸ばす教育」なのです。

 

また、英国のボーディングスクールでは、少人数での授業やディスカッション、エッセイ、プレゼンテーションなどを通して、自分の考えを発信する機会が数多くあります。こうした経験は、大学進学だけではなく、その先の社会で求められるコミュニケーション能力や問題解決能力、自ら学び続ける姿勢を育てます。

 

@Repton School

 


Aレベルは日本でも学ぶことができるのに、なぜイギリスでAレベルを学ぶのか?

 

Aレベルは日本のみならず、世界各国のインターナショナル・スクールで学ぶことができます。しかし、イギリスでAレベルを学ぶことには、Aレベルそのものに加えて得られるメリットがあります。その理由は、単に「イギリスがAレベルの本場だから」ではありません。大学進学までを見据えたとき、英国のボーディングスクールには他国にはない環境が整っているからです。

 

1- 質の高い教育と教師

 

イギリスのボーディングスクールでは、Sixth Form (日本で高校にあたる最後の2年間)に特に実力のある素晴らしい教師を配しています。各教科を専門とする経験豊かな教師の多くが、一流の大学で博士課程を終えた先生方です。それに加え、寮に一緒に暮らしている「チューター」も子どもたちの日々の学習の進捗を把握します。彼らがチームとなり、生徒一人ひとりの志望大学や学部に合わせて履修科目の選択、出願戦略、パーソナルステイトメントなどの出願書類の作成、面接対策まで、きめ細かな支援をします。特にオックスフォード大学やケンブリッジ大学、医学部、獣医学部など難関コースでは追加指導を行う学校もあります。

また、英語を母語としない留学生向けにはEAL(English as an Additional Language)のサポートも充実しており、短期間でアカデミックな英語力を身につけられる環境が整っています。

 


2- 大学進学前に「寮生活」に慣れることができる

 

海外大学へ進学すると、多くの学生が学生寮やシェアハウスで生活します。生活を自分で管理し、異なる文化や価値観を持つ学生と共同生活を送ることは、日本の大学生活とは大きく異なります。英国のボーディングスクールでは、このような多様性のある環境の中、自立した生活を高校生のうちから経験できます。時間管理、洗濯や身の回りのこと、共同生活でのルール、人間関係などを2年間かけて身につけることで、大学進学後もスムーズに新しい環境へ適応できるようになります。

 


3- 将来の進路に合わせて科目を選べる

 

英国のAレベルでは、自分の将来の進路や興味に合わせて履修科目を選択します。大学で学びたい分野を見据えながら科目を選べるため、高校での学びがそのまま大学進学へとつながるのが大きな特徴です。ボーディングスクールによって開講科目は異なりますが、規模の大きな学校では20〜30科目程度のAレベル科目を用意していることも珍しくありません。ここが、イギリス外のインターナショナル・スクールとの大きな違いです。選択肢が豊富であるほど、自分の目標に合った科目を履修しやすくなります。Digital Media & Design やDrama など、日本の高校では学ぶ機会の少ない専門性の高い科目も数多く開講されています。

 

イギリスの大学受験においては、志望する大学や学部によって、必須または推奨されるAレベル科目が定められている場合があります。例えば、工学を目指す生徒であればFurther Maths、経済・経営学を志望する生徒であればEconomics、法学や国際関係を学びたい生徒であればPoliticsが重視されるなど、志望する分野によって適切な科目の組み合わせは異なります。このように、志望大学・志望学部から逆算して多くの科目の中から自分に合う科目を選択できることは、英国教育ならではの大きな魅力です。

 

@Blundell’s School

 


4- 学校の進学サポートが非常に充実している

 

英国のボーディングスクールの多くには、University GuidanceHigher Education Adviserと呼ばれる大学進学専門スタッフがいます。大学選びから出願戦略、パーソナルステイトメントなどの出願書類の作成、面接対策まで、日常的にサポートを受けることができます。また最近では一部の学校で、アメリカ大学進学のプロフェッショナルコンサルタントが在籍し、英米大学への出願支援をしています。数は限られていますが、イギリスのボーディングスクールの中には、SATなどアメリカの大学出願に関連する試験の受験会場となっている学校もあります。

日本では海外大学進学のために専門コンサルタントへ依頼するケースも少なくありませんが、英国では学校の中にその機能が備わっていることが一般的であり、その費用も学費の中に含まれています。

 


5- 世界トップレベルの大学を目指す仲間と学べる

 

イギリスのボーディングスクールには、オックスフォード大学やケンブリッジ大学をはじめ、世界トップレベルの大学を目指す生徒が数多く集まっています。同じ目標を持つ仲間と過ごす2年間は、学力だけでなく、将来への意識や学ぶ姿勢にも大きな影響を与えます。

 

授業ではディスカッションやグループプロジェクトが多く取り入れられており、多様なバックグラウンドを持つ生徒たちと協力しながら課題に取り組みます。お互いに刺激を受け、励まし合いながら学ぶ経験は、一人では得られない大きな財産であり、海外大学進学後も欠かせないスキルです。

 

また、多くの学校では卒業生や上級生との交流の機会も豊富にあります。実際にオックスフォード大学やケンブリッジ大学、アイビーリーグなどへ進学した先輩から、Aレベルの勉強法や大学選び、出願準備について直接話を聞くことができるのも、英国のボーディングスクールならではの魅力です。インターネットでは得られない「生きた経験談」は、自分自身の進路を考える上で大きなヒントになります。世界中から集まった仲間と切磋琢磨し、先輩たちから学びながら成長できる環境は、高校から英国留学を選ぶ大きな価値の一つと言えるでしょう。

 


高校からの留学を成功させる秘訣は、早い段階からの学校選びと進学戦略

 

この2年間を成功させるためには、早い段階からの学校選びと進学戦略が欠かせません。Aレベルは2年間で完結する大学進学準備課程であり、Sixth Form(Year 12)からの募集人数はYear 9ほど多くありません。また、大学出願は実質、留学して1年後、Aレベルを学習してちょうど1年経ったところから始まるため、入学後すぐに大学進学を見据えた準備が必要になります。


高校から英国留学を成功させるための3つのポイント

 

ここまでご紹介したように、高校からの英国留学は、わずか2年間でも世界トップレベルの大学を目指せる魅力的な選択肢です。しかし、その一方でSixth Form入学は、中学から入学するケースとは異なり、募集人数や出願時期が限られています。そのため、「いつ」「何を準備するか」が合否を大きく左右します。ここでは、特に知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

 

1- 学校選びはYear10から始める

多くのご家庭はYear11になってから学校探しを始めますが、Year10の段階から学校を調べ、学校見学やオンライン説明会へ参加し始めることが理想です。人気校ではYear11の秋には選考が始まり、すでに夏の時点で募集が締め切られている学校もあるからです。学校によってスケジュールは異なるため、志望校ごとに計画を立てる必要があります。

 

2-  Sixth Formの募集人数は意外に少ない

日本も高校から入学できる私立校は募集人数が限られていますが、イギリスでも同じ事情です。多くのボーディングスクールでは、生徒の大半がGCSEからそのまま進学するため、Sixth Formで募集される人数は、それほど多くありません。

一方で、日本でもよく知られた、一流のイギリスのボーディングスクールの中には、毎年約70〜80名の外部生をSixth Formから受け入れる学校もあり、学校によって状況は大きく異なります。このようにイギリスでは「高校から入りやすい学校」と「非常に狭き門の学校」の両方があることを理解しておくことが重要です。

 

3- 合格は試験だけでは決まらない

学校が見るのは、試験の点数だけではありません。

 

  • 学校の成績
  • 英語力
  • 面接
  • 学校からの推薦
  • Aレベルで学ぶ科目への適性

 

などを総合的に評価します。特に面接では、「なぜイギリスで学びたいのか」「なぜその学校なのか」を、自分の言葉で説明できることが大切になります。

 

▶︎高校からイギリスに留学した生徒の体験談はこちらから

 


「今からでは遅い?」と思った方こそ、ブリティッシュ・ボーディングスクールフェアへ

 

ここまで読んで、「Sixth Formからの留学は早く準備しなければならないのなら、もう遅いかもしれない」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

 

でも、決して諦める必要はありません。

 

2026年10月25日(日)に東京で開催する「ブリティッシュ・ボーディングスクール・フェア October 2026」には、イギリスのボーディングスクール24校が来日します。そのうち、18校の学校ではSixth Form(Year 12)からの入学が可能です。

 

ブリティッシュ・ボーディングスクール・フェアの公式サイトはこちら

 

特にSixth Form入学は、学校によって募集人数や選考方法、出願スケジュールが大きく異なります。「今から出願できる学校はある?」「どのくらいの英語力が必要?」「入学試験に向けて何を準備すればいい?」といった具体的な質問について、学校から直接アドバイスを得られる貴重な機会です。

 

また、まだ留学を100%決めていなくても大丈夫です。「高校からのイギリス留学にはどんな選択肢があるのか知りたい」「まずは情報収集から始めたい」という段階のご家族にも、ぜひお越しいただきたいと思います。Sixth Formからの留学は、正しい情報を得ることが最初の一歩です。「もう遅い」と判断する前に、まずは実際に学校の話を聞いてみてください。

 


まとめ

 

高校から英国留学を目指す際、「進学実績の高い学校なら安心」と考えられる方も少なくありません。しかし実際には、学校選びではランキングだけでは分からないポイントを確認することが重要です。

 

  • 希望するAレベル科目が開講されているか
  • 医学部やオックスフォード大学やケンブリッジ大学など、難関大学への進学サポートは充実しているか
  • イギリス以外の大学(アメリカ・ヨーロッパなど)への進学指導にも対応しているか
  • スカラシップ(奨学金)の応募資格があるか

 

学校にはそれぞれ異なる教育方針や特色があり、大学進学実績や得意分野もさまざまです。インターネットには多くの情報がありますが、それだけで「お子さまに本当に合う学校」を判断することは決して簡単ではありません。

 

ピッパズ・ガーディアンズでは、単に学校をご紹介するのではなく、お子さま一人ひとりの将来から逆算した学校選びを大切にしています。

 

私たちが学校選びで大切にしているのは、このような点です。

 

  • 将来学びたい分野や職業
  • 志望する大学・学部・国
  • 得意科目や興味・適性
  • 現在の学力や英語力
  • ご家庭の教育方針やご希望

 

これらを総合的にヒアリングし、一人ひとりに最適な進学プランをご提案し、出願スケジュールの作成、学校とのやり取り、入学試験・面接対策、合格後の手続きまで、一貫してサポートしています。

 

高校からの2年間は、お子さまの将来を大きく広げる可能性を秘めた貴重な時間です。だからこそ、「どの学校に入るか」ではなく、「どの学校がお子さまに最も合っているか」という視点で学校選びを進めることが何より重要です。まずは、お子さまの将来の目標や現在の状況をお聞かせください。初回オンライン面談(無料)では、ご家庭に合った留学プランや学校選びの進め方についてご案内しています。

 

無料のコンサルテーションはこちら

 


School Advice Service Manager
スクール・アドバイス・サービス マネージャー|進学戦略サービス責任者

Kate Canenti | ケイト・ケネンティ